特報首都圏 - Yahoo!テレビ.Gガイド [テレビ番組表]: "特報首都圏「“介護殺人”〜親子の間で何が〜」
介護に行き詰まって、子どもが親を殺害する事件が相次いでいる。専門家によると、配偶者間とは違う親子故の関係が悲劇の原因だという。未然に防ぐ手立てはないのか考える。
介護に行き詰まって、息子や娘が親を殺害する“介護殺人”が相次いでいる。なぜ、悲劇につながったのか? 取材を進めると、配偶者間とは違い、お互いが強く依存しあう親子の特殊な関係性が浮かび上がってきた。また、働き盛りの世代ゆえ、自らの将来と親の介護との板挟みになり、苦悩する姿もある。どうすれば、息子・娘世代が抱える、介護の閉そく感を解消できるのか、考える。"
体制べったりのNHK流に物事をそんなに複雑に考えるのは、問題の本質から視線をはぐらかすことになってしまう(それこそNHKの意図するところかもしれないが)。問題の本質は簡単だ。ニッポンでは親の介護にかかる費用と負担が大きすぎることが問題なのだ。だから子どもが親の介護の負担に耐えきれず親を殺してしまうことになる。
われわれニッポン人は毎月高額の介護保険料を払わされている。でも、そのほとんどが、役人やら、ホームを経営するノーソン地主やら、冷房が効いた部屋で仕事をする介護関係の「知的労働者」の給料などに使われてしまい、肝腎の現場の介護労働者にはごく少額しか還元されない仕組みとなっている。すべて自由化して、介護労働者の入国を解禁さえしておれば、在宅介護費用も今より遙かに安くすんでいたはずであり、この番組で取りあげられているこどもたちも親を殺さなくてすんだはずだ。
介護を必要とするお年寄りは、エラソーな「知的労働者」なぞではなくて、フィリピン人でもなんでもいいから、現実に自分のおむつを替えてくれる現場の労働力を必要としている。ところがニッポンでは既得権集団の利益を守るために外国人介護労働者の入国は極度に制限され介護必要者のニーズはまるで満たされていないのである。結局こどもたちが自分の仕事を犠牲にしてでもやらなければいけなくなってしまっている。こういう理不尽な制度を見直すことこそ、このような悲劇を未然に防ぐすべである。
米国民主党の論客であるエドワード・リンカーンに言わせれば、日本の人口の54%は既得権で食っているという(ここ)。彼がそれを言ったのはいまから10年以上前のこと。その後のニッポンは、それが改善されるどころか、ますますその傾向が強まっている。ニッポンはやっぱり売りだ。
1 件のコメント:
でも、フランスは、トルコ人の労働者問題で苦しんでいますよね。
日本の場合、まだフィリピン人は人種的な近さはありますが、一神教なのでマジョリティに近づいたときに日本人の宗教感とやっていけるかな? 昔、密入国した朝鮮系の人たちは、日本社会に同化しないのでいろいろ社会的なもめ事がありますし。
労働移民は、とても難しい問題だと思う。
移民より先に生産性の低いマンツーマン農業の従事者や、コンビニより数の多い寺院の従事者を減らすとか、マクロ的な施策があると思う。
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